占い師にはバレている

私のプロフィールを見て鑑定に来てくれる人にはあまりいないのですが、まわりまわって、いわゆる「占いジプシー」が欲しい答えを求めに来ます。

本当に迷惑で気分の悪い話です。

そういう時はタロットでしか鑑定しません。
そういう人って、「本当の事を聞きたくない」「言われたい事を言ってくれる人を探している」から。
タロットカードは私にとって、そういう人への対応に都合良いアイテムだからです。

先日も久々にそういう人が訪れました。
向かいのブースで他の先生の鑑定を受けた後にこちらにも来たみたいです。

その子はまだ10代だったので、ヤバさの意味が違うのですが、私から視ると、大変すばらしい宿命を持って生まれているのに、その視た目は最恐クラスのヤバさで、真っ先に「あなたいいもの持っているよ」と、とりあえず言ってみたけど、案の定聞こうとせず、ひたすら自分以外の周りの人の気持ちを早口で聞いてくるので、私もカードをひたすらシャフルして、「カードにはこう出ていますよ」と話す以外方法はなくなり、なおかつ、逆上されても困るので、どうにでも解釈できるような内容でしか話せなくなるし、二度と来て欲しくないから同調もしないし、気持ちをリンクさせようなんて気持ち悪くてできないから超他人事。
本当に残念な時間です。

結構人気の占い師さんでも、霊感やタロットをメインにしている人は、こういうお客さんを相手にしている事が多いので、気持ちのシャットダウンが上手いなぁと感心し、これこそプロ!と思うのですが、私の占術でそれは出来ないので、たまに来られてしまうと大変疲れます。

ここまでヤバいのは分かりやすいですが、これだけ色々な人を視ていると、入り口から一歩入った瞬間、声を聴いただけでも、その人の大まかな中身は察する事ができるようになります。

これは霊感とかではなくて経験、ただ経験もある程度それに向いているから培う事ができたのだと思いますが、その段階で、こちらも相手に合わせて自分の鑑定のボリュームを変えたりする。
だから、占い師は入ってきた瞬間にもうその人にどこまで関わるかを大体感じているので、大きく見せようとして入ってくると損します。

とは言っても、無言で入ってきて、「私の考えている事を当ててください」は話は別。
ただ、それを繰り返して偶然当てる人が現れたら、きっとその占い師を本気で信じるでしょうね。
今の事や近い未来の話が当たるのは、ある程度の経験から培ったテクニックで出来てしまいます。
そういうのにハマるタイプも霊感系の先生は(そういう客に)慣れているので「バレている」と思うべきでしょう。