占い師との相性

これは私が絶対にブレないスタイルを取るから余計なのかも知れませんが、占う側と占われる側との相性はとても重要です。

ただ、相性が良いかどうかを判断するのは【占う側】です。
なぜなら、占われる側が思う『相性が良い』は、自分にとって都合の良い事を言ってくれる占い師になるから。
結果、占う側としては『相性が良い』と思われた方がまた来てくれて、売上にも繋がるので【占われる側に都合の良い鑑定をする】のが商売的には正解です。

私はそもそも間違った占い、本当の事ではない結果を伝え、間違った方向に導いた場合、そのペナルティーは自分に返ってくると考えています。
なので、オブラートに包んだり、考えてもらう為に表現を工夫する事はあっても、基本的に私の中で計算できた未来はハッキリ伝えます。

そうなると、必然的に私と相性が悪いと感じるお客さんが一定数でてきます。
わかりやすく言うと、言って欲しい事を言わない=当たらない、という単純判断に至ってしまう人は、私と相性が悪いです。
なので実は、相性が悪いお客さんが来ないように、ネット上に掲載されるプロフィールにも、そういう人が好まない文章になるように工夫しています。

とはいえ、街の占い館に入っていると、私じゃなくて他の占い師さんの方が良いだろうなーという方がたまにいて、そういうタイプに共通するポイントがあるので、今回はその話をしようと思います。

まず、男女関係なく、基本は恋愛相談のお客さんで、仕事や将来の話は一切しません。
そして、対象の相手がいる場合は恋愛、いない場合は結婚する事への拘り方が極端で、恋愛ならその相手を、結婚なら結婚そのものを“見下して考えている”というのが共通点。

要は、特定の相手との恋愛に執着して上手くいってないから占いに来ているのに(結婚したくても相手がいないから占いに来ているのに)その理由を知りたいとは思っていないんですよね。
自分は優れているから、思う様になるのが当たり前なのに、そうならないのは「相手や環境が悪い」と無意識に思っているんです。
だから、「今の状態では難しいですよ」と伝えても「そんなはずはない!私は正しい!」って感じになってくる。

受験も就職も成功した。失敗する人は劣っている人で、私は優秀だから結婚も子どももできるはずないのに、その私が選びたいと思う相手がいない、どこにいけば私に合う伴侶がいるのか?

本当にこのノリで40歳過ぎの独身男女が“占い”に来る。

いやいや、あなたが行くべきところは、繁華街の占い館ではなく、中高年対象の結婚相談所ですからー!って言ってあげたいですが、常に毒舌でもハッキリ言い切る鑑定をする私でも、このクラスのお客さんとなると、本人の耳に少しは入るかな?程度の内容で終わらせてしまいます。

恋愛も結婚も選ぶのではなく、選ばれる人に成長する事が大事。
人それぞれ、好みや性格も違うので、そこに優劣をつける事はできませんが、選ばれる相手を決めるのも自分の力。
親からもらう遺伝子の中でも、見た目に関しては30歳を過ぎるとほとんど影響しなくなるそうです。
だから、どんなに見た目が整って生まれても、本人がいつまでも人を見下すような態度をしていたら、その美しい見た目は気の強さをアピールするだけの形態に変化し、年齢を重ねる程、選ばれない人になってしまいます。


話を戻して…

占い師との相性というのは、人同士なので感覚的に気が合う合わないがあるのは当たり前ですが、それ以前に【占われる側】が占い師に嫌われないようにすることがとても重要。
占い師の私がコレを言ってしまうと、生意気に聞こえると思いますが、結果の良し悪しは別として、占い師側は、今より良くなる方向に話を進めようと占われる人の味方をしようとしているのですから、それに対して反抗されてしまうと、もう「あなたの気分にあわせるしかないですね」となってしまい、お金を払って【自己主張しにきた人】として終わらせます。

もし、あなたが占いジプシーで、色々な占い師を転々としながら「相性の良い占い師」を探しているとしたら、それこそが幸せになる為の最恐の遠回りになっているかもしれません。