「出会った瞬間にわかったんです!」ってヤツ。。。

私、ある程度メジャーな占い館で“パート”してるんですが(笑)

こういう環境だと、わざわざ私の事を調べて来られる方よりも、通りがかり、人によっては喫茶店程度の感覚で立ち寄って、偶然私の鑑定を受けるなんて方の方が多い事もあります。

私は霊感霊視とか、前世だ守護霊だ妖精だとか、いかにもスピリチュアル系の「占い」を一切やらないし、それを求められても「それ知って何も変わらないし、本当だという証明はできないよ」と物凄くつまらないオトナな事を言ってしまうので、基本的に“そういう感じでないと占いじゃない!”みたいな占いマニアさんには面白くないタイプです。(でも私以外の占い師は皆ソレができるようなので占い館的には問題ない(笑))

それでも私に偶然入ってしまった系の、結構「占い」に慣れていそうな人から良く聞くセリフが

「出会ってすぐ“この人!”ってわかったんです、私そういうのわかるタイプなんです!」

ってヤツ。

今の恋人(また好きな人)を運命の人扱い前提でお話が始まるんですけど、実際に鑑定して本当に相性が良かった事などございません。

大抵、フッツーです。

何なら、そこまで良くないので問題は起こりやすいですし、その問題を解説できる相性でもないので、どんな問題が起き、どんな喧嘩になって、お互いがどんな感情を抱いてダメになるのか、このままいくとどうなるかまで、大体予測ができます。※これが私の鑑定の凄いとこ(笑)自画自賛!

でも、占い館で働く占い師ってのは、いわゆる派遣社員のようなモノなので、働かせてもらっている以上、会社の方針に逆らう訳にはいきません。

なので、お客さんから「この人!って思った、私わかるんです!」って言われたら、「そうなんですね」の方向に合わせないといけません。

ってか、わかるならなぜ「占い」に来た?と思ってしまいます。テンション上がって、そういう事に気付いちゃう自分を褒めてもらいに来たのか?

大抵の人は、相性が良いと思っていても、はじめからそれを占い師に言う事はありません。

なので、私は素直に鑑定通りのお話をしますし、後から話を合わせたみたいに勘違いされるのが嫌なので、付き合ってからの期間を聞いて「その頃ならこんな事が起きているはず」まで先にお話ししちゃいます。

そうすると皆さん、はじめて顔が解れて、「そうなんです!」って本当に聞きたい事を口にします。

よくここでも話しますが、どう聞くか?で天国にも地獄にもつながってしまうのが「占いの世界」

私は鑑定のはじめで「何が知りたいすか?」と聞きます。※占い館の場合

大抵、その時のお客さんの返事の仕方で“どこまで視る価値があるか?”を判定します。

偉そうな言い方ですが、相手に合わせてあげないと、ただのお節介で迷惑な話になるからです。

ただ、10分程度話していくうちに、はじめに聞きたかった事じゃない、本心の部分を出してくる方もいるので、そういう方はその段階で私の中にある視るスイッチを入れ替えます。

同じ時間、どう自分の為に活かすか?それをわかっている人は、街の占い館に来てアホな演技をしていても分かりますし、逆に、アホが偉そうに演技していても分かっちゃいます。

せっかくお金を払って自分の事を知れるなら、本質に気付かせてもらえるような聞き方をするべきですよね。