いたはずの人が…

たまに、あるはずがないモノが見えてたり、いたはずの人がいなかったり、ということがあります。
ただ、その時は「へー」と思っているだけで、後々考えると「そんな訳ないよね!」って感じなので、生活に支障をきたすことはありません。
例えば『友人同士3人でレストランに入ったのに、4名様ですか?と言われたとか、水を4つ持ってこられた』なんて話は良く聞きますよね。
単純に店員が4人(1人はトイレにでも行っている)と思い込んでいるだけかもしれませんが、もしかしたら店員さんにはもう1人本当に見えていたのかも知れません。
でも、どちらにしても大したことではありません。
だから、たぶん何かの切っ掛けでそういう事は頻繁に起きているけど、皆んな「気にしてないだけ」なのでは?と思います。
先日もそんなことがありました。
地元の洋食屋さんで夫とブランチをする事になり、開店数分前に店の前に行くと、4人組の女性と、2人の男性がすでに開店を待っていました。
古くからある小さな洋食屋さんで、席数も少ない隠れ家的な人気店。
時間になって、先に並んでいた人から店内に案内されたのですが、列を作らず店の前に広がって待っていたので、自分の前にいた人が入ったら自分の番、みたいな感じに順序良く入っていく感じ。
4人組の女性、2人組の男性、その後だな、と思って店内に案内されていくのを待っていたら、私たちの前の2人組の男性にぴったりくっつくように入ろうとする1人の女性が…
確かに列を作って並んでいる訳でなく、4人組の女性を挟んで男性たちと私たちが待っていたので、男性側に新たに並んだ人がいたとしたら、その後ろに並んで入ろうとしても仕方がありません。
ってか、「そこまで急いで男性の後ろについて入ろうとしなくても、こちらは急いでないし、先に入って大丈夫よ」と思いながら、開店前に待っていた最後の組で、私たちが席に通されました。
そのお店は小さなお店で、入り口も1人通れるようなシンプルなガラス扉。
席も少なく、コンパクトなL字のカウンターと、テーブルも3つしかありません。
4名が6人掛けのテーブル、その前の男性たちが4人掛けのテーブルに通され、私たちは2人掛けのテーブルに案内されました。
その日は小雨が降っていたので、入口で傘をたたみ、傘立てへ。
「テーブルに座れて良かった~」なんて話をしながら着席しました。
その時、カウンターには誰も座っていなかったので、さっきの女性は男性の連れの人だったんだ、トイレにでも行ったのかな、と思っていました。
兄妹でやっている洋食屋さん。
時間は間もなくお昼、オープン10分後にはカウンター席も埋まり、「また来るね」と帰る常連さんもちらほら。
オープン同時にほぼ満席になってますから、料理がでてくるまで少し時間がかかっていました。
そんな時、“あれ?人数が合わない”と気付きました。
私たちの前に席についた男性は、いつまでたっても2人きり。あの女性の姿がありません。
カウンターもあとから来た人でちゃんと埋まっています。
私は出入り口のドアに向かって座っていたので、出入りする人を全員見ていますし、私が入店する段階で出ようとする人がいたら、狭い出入り口、私が避けないと出られないばすです。
「ねえ、私たちが店に入る前に入っていった女性、いないね」
「ほんとだ、混んでたから他の店に行ったんじゃない?」
「あ、確かに神経質そうな人だったもんね、ゆっくりテーブルでくつろぎたかったのかもね」
喫茶店みたいな洋食屋さんなので、ゆっくり読書でもしながらランチを…なんて思っている人もいそうな店です。
お昼前のピーク時でも、こだわりのある人はそうしたいかもしれません。
って感じで、何事もなかったように食事は済んだのですが、その日の夜。
あれ、やっぱおかしい!と思って、「やっぱり昼間の女性変だったよね、ってか店から出てないよね」と確認したところ、確かに妙な距離感で入っていったし、店からも出ていないという結論に達しました。
その女性のことは同じタイミングに2人で見ただけで、その後は見ていません。
意識していなかったので、本当に帰ったのかも知れませんが、どちらにしても、そういう事ってあるよね、という些細な出来事になりました。
ただ1つ、私にとって違和感だったのが、夫は男性2人組と言っていたのですが、私は女性と男性の2人組のつもりでいたんです。
夫の背中側にその2人組が4名席に座っていて、夫の背中側に座っている人を無意識に女性だと思っていました。
職業柄、人の事をあまり目では見ず、全体の雰囲気だけ把握する癖がついているようで、その2人組が入店する時もメニューを選んでいる感じも、男女の感じで、男性2人組の印象ではなかったんです。
でも、夫は男性2人組、女性4人組が待っている前を通って私と合流しているので、男性だったのは間違いないはず。
私は入店する時も、男性にくっつくように入っていった女性を見て、“男性”の後ろと目視しただけで、その前に入った人が男性だったかどうかは見ていません。
目で見たからそう思い込んでしまう、という事があるなら、今回の現象、その消えた女性は無意識にその男性に気持ちを飛ばしていた瞬間的にチャンネルが合ってしまい、私が女性だと思い込んでいた男性は、性的マイノリティーの方だった、と仮定すると、目に見えているモノと見えていないモノ、両方の本当の姿を感じていたってことになります。
そして、それがもしこの現象が勘違いでなかったら、この男性2人組から色々な物語を想像する事ができるなぁ…と納得してしまいました。
正解のない、ちょっとしたアハ体験のお話しでした笑

