お遍路好きな理由
毎年の恒例行事ってありますよね。
恒例行事があると、1年にメリハリができたり、その年によって感じ方が変わっていたり、ちょっとした“気付き”もあったりします。
私にもいくつかの恒例行事があります。
その中でも何年も先まで予定を決めている恒例行事に「お遍路」があります。
と言っても、何ヶ月も歩いて四国を1周するようなガチなものではない、ぬくぬくバスツアー。
でも、ダッシュで全周するので観光無し、ひたすらバスで運ばれたお寺にお経を納めるという感じなのでハードですが、私にとっては“そんなことができる”とても贅沢な時間です。
四国に行くときは必ずツアーに参加するので、毎回知らない人と10日ほど行動を共にします。
どのツアーも基本は私が最年少、50代で若手、メインは70代前後、普段絶対に出会えないような人ばかり、リタイヤされたご夫婦や、亡くされた方のご供養、終活を意識して来られる方等、それぞれに色々な思いを抱え参加されています。
私は核家族の無宗教、仏壇も神棚もない家庭に育ち、クリスマスを楽しんだ翌週は初詣に行き、願いがあれば神社へ神頼み、ただ、ヒョンな事から神社さんと仕事をするようになって、失礼が無いように勉強した程度。
そんな私が諸先輩方のような思いもなく、毎年お遍路に行きたいと思うのは、行く度に「発見」があるからです。
その発見は、もしかしたらお経を納めに行くことよりも、その偶然旅を共にすることになった人からの“気付き”や、なぜか起こる不思議な経験が新鮮だからかも知れません。
そんなことを感じる度、昔、お遍路ベテランさんに「四国は魔物が住んでいるからね」と言われたのを思い出します。※魔物といっても怖いのではないです(笑)
日頃から「運勢」を意識する生活をしていると、たくさんのヒントに気付く瞬間があります。
でも、毎日同じような生活をしていると、その範囲の中で気付く事しか起こりません。
せっかく運勢が色々教えてくれようとしているのに、毎日の繰り返しだと見逃してしまう。
だからいつもと違う事をしてみると「気付きやすくなる」。
私にとって「ソレ」が一番ハマったのがこのお遍路なのかも知れません。
何も考えなくて良い時間だから気付ける。
新しい事にチャレンジしてみたから気付ける。
皆さんにもそんな経験はあるはずです。
もし悩みが尽きない…と感じている人がいるなら、大事な事に気付けない自分になっていないか?に気付けるかどうかが大きな切っ掛けになるはずですよ。