占い師の愚痴

占い師にも色々なスタイルの人がいるので、なかなか同じ感性で色々話せる人はいません。※私がいけないのかも知れませんが…

業界的にも現場の占い師同士は連絡先を交換したり、話たりしてはいけないとされているので、なかなか職場で愚痴が言えるような仲間はできません。

結構長く在籍しているのもあって、今パート的に入っている占い館では、珍しく愚痴れる相手がいます。

そんな「愚痴」の内容はハッキリ言って、お客さんへの愚痴です。

いつも言いますが、街の「占い館」は慣れた人からすると、喫茶店感覚。嫌な事があったから吐きだしに来たり、良い事があったから誰かに話したかったり、ただ話したくて来る人も多いです。

そうなると、まぁまぁヤバい人も混じってきて、でも、こちらはちゃんとお話ししているのですが、期待通りの会話にならないと、態度を豹変させる人も出てきます。

コールドリーディングで占っている気になっている占い師は、人に嫌われるのが苦手な人(もしくは過去に嫌われたりいじめられたりした経験がある)が多い感じなので、期待外れの話をされた顔をされるとすぐ話の流れを変えて、辻褄は合わなくなっていきますが、占われている方は言われたい方向に修正できて満足するから、問題ありません。

そう、思い込みの激しいお客さんは、色々な方法で、言われたい言葉を言ってもらう為に、占い師を説得しようとしてきます。

一般の占いマニア(人に占ってもらう方法)も、そういった占いの方が楽しくて、上手い占い師だと、相手の様子を見て、ほぼぬるま湯に、たまにシビアな事も言う、アメ多数&ムチ極少なので、“占いは良い事を言ってもらえるから好き”ってなっちゃってます。

でも、ちゃんと視きっていく鑑定師になると、そうはいきません。

ある程度の言葉はもちろん選びますが、その考えのままだと問題が起きる場合、その考え方に新しいモノの見方を分かりやすく足してあげる必要があるので、出来る限り、頭を柔らかく、多角的に考えられる例え話をしていきます。

でも、考えるのが嫌だから「占い」で良い気分になりたい人もいるので、全くそういった事に耳を貸さない人もごくごく稀に登場します。

決して意地悪で言っている訳でなく、本当にこのままだと本人が苦しくて、精神的にも(すでに?)おかしくなるから、こちらは本気で楽になる為の話をしているのに、自分の欲望が叶わない方向になると、息を荒げて否定される訳ですから、それがたった10分でもクタクタになり、大変嫌な気持ちにさせられます。

こんな時、その感覚を残したまま帰宅しても気分が悪いので、スタッフに内容(業務連絡としての報告)を話して少しはスッキリできたりするのですが、やっぱり同じような感性で仕事をしている占い師がいてくれると、同じ感覚で愚痴るという【浄化】ができるので助かります。

結局、占いを受ける方が決める事ですが、せっかくお金を払って占いを受けるなら、決められた時間、自分の意見をずっと話して、占い師を説得するのは勿体ないですよね。