大型連休に思う事

昔から世の中が休みの時に働く癖がついています。
逆を言えば、皆さんが働いている時に遊べるように仕事をします。

なので、年末年始・GW・お盆は気合を入れて働きます。
働く…と言っても、個人の仕事に精を出すのではなく、長年籍を置いている占い館にベタ付きになります。

そこでは、私がどんな事をしているかも告知できない決まりがある為、この名前で入っていませんし、今このブログでその占い館の宣伝をする事もできません。
その店舗用に用意されたホームぺージに、その店舗用に書かれた私の紹介文(一体何年前のものやら笑)を見て、その店舗の決まりに従った方法での予約、もしくは飛び込みで偶然私にあたるような流れになります。

昔からお世話になってはいますし、そもそも私のような鑑定法は「占い好き」な人に受けないので、私の客層と別の人が訪れやすい事と、それでも不思議な事は色々起きてネタになるので、この環境も嫌いではなく、辞める辞めたいと思いながらも続いています。

で、ここ数日現場に入っていたら、普段聞かないような価値観を持った20代前半の若い子が多くて戸惑い、なおかつ全く聞く耳を持っていなくてビックリ…
普段滅多にそんなことを感じないので、「私がズレているのか?…」と考えてみてやっと合点がいきました。
そうなんです、お盆休みに、田舎から東京に遊びに来ている若い子が東京の繁華街の占いに来ているからなのです。

関東に住んでいる子、関東に憧れてちょくちょく出てきている子、そんな子ばかり普段鑑定しているのと、私自身が東京生まれの東京核家族育ちなので、【東京】という文化の中で、家系や土地柄の影響を全く受けず、時代の影響だけを露骨に味わされてきた為、進学や就職や夢を追って東京(やその他の都市部)に出てきた子には、自分の夢や希望、これからの時代にどう生きるべきか?という鑑定をするのが当たり前で、若い子もそれを聞きに占いに来るから、自分が幸せになる為にとても前向きで関心するが、田舎の文化で田舎の風習の中、どんなに宿命とかけ離れた生き方を求められても、そこから外れたくないからどうしたらよいか?と聞かれてしまうと、辛くなる未来に気付く暇もなく、親や世間の常識から外れずに生きる為のやり方を話するしかなくなってしまう。

この違和感に気付かず生きる為には、本当の自我が目覚める前、親の子であるうちに親になるしか方法はない。
親の管理下で自分の子供を育てる、要は3世代以上が並んで生きていける環境こそ、違和感に気付かずに家系を絶やさない為だけに、親の責任を果たす子供として生きられる方法で、それをまた自分の子供に強いるだけなのではないか?
これだけの情報社会でも、こんな旧世代の価値観を刷り込まれた令和の子が地方にはまだまだいる事に衝撃を受けました。

実際鑑定をしていると、そんな環境で育った昭和の親の子供が【アダルトチルドレン化】している事が多い。虐待されている訳でもなく、親の常識を押し付けられたことから精神的苦痛を味わったことが原因となる事が殆どで、親に何の悪意もないどころか、正しく育てるという責任感の元で子供をおかしくするから問題になっている。

もちろん、ガチガチに育てられた方が良い宿命の子もいるが、時代の変化と共にその数は減り、今となってはその育てられ方に合う子の確率はだいぶ低い。
だからみんな逃げるように地元を離れ、過疎化していき、自分が辛かったから子供を持つ事を望まない大人が増え、その理由として、人生を取り戻すように、心を許せる人と楽しく生きる事を優先する。

確かに、コロナの時の地方と東京の差の激しさはすごかった。
東京でマスクをしなくなっても、地方ではマスクをしないと歩けないし、品川ナンバーの車で地方のコンビニに立ち寄っただけで、近所の人が出てきて大騒ぎ。
「やっぱり田舎は怖い」と、田舎出身の東京暮らしの子は皆、笑いながらそう言っていた。
ここまで周りの目を気にしないと攻撃される環境は、戦後間もない東京にはあったかもしれないが、昭和から平成になったあたりからはなくなったのではないだろうか?

決して、東京が凄くて田舎がダメだ、ということを言いたい訳ではない。
人の繋がりや家族の絆というものを都会で感じるのは難しい。それは東京生まれ東京育ちの私でも難しい。
ただ、これらは強要するものではない、都会でそれを強要したり期待すると、結果的に痛い目にあいやすいのは事実。
田舎では強要が当たり前になっている文化が根強い地域が多いから、それに従わないと痛い目にあう。
どちらも、そうしないと痛い目にあうから仕方がないのだが、ただ、時代は変わって、これだけ情報過多になってしまうと、これからの時代に生きる子の多くは、どっちの痛い目の方がマシか、選択できることに気付いてしまう。

話が長くなってしまいましたが、日々、日本の抱える問題から地方の問題まで、これからの時代にどう合わせていくべきか、散々ニュースとして伝えられていても、世帯数が少なくなる田舎の地域では、親が子供に当たり前のように義務付ける「家系」や「世間体」の内容は、昭和初期のソレと変わらないまま成り立ってしまうんだな…と実感させられるお盆となりました。