対面占いは「買い物」ではありません!
今日は、「対面鑑定で損しない為にはどうしたら良いか?」について。
“占い”の種類は色々ありますが、どんな占いにも共通するのは、占いを受ける側も占う側も「人間」だというところです。
占いを受ける側は、お金を使って占いを聞きます。
お金を払っているから「お客様」ではあるのですが、ただ、その内容は、用意されている品物を買う「お買い物」とは違い、無形の“何か”を得る為にお金を支払い、占い師はその“何か”を得てもらおうと「占い」をしています。
実際に鑑定をしていると、欲しい言葉だけを買いに来た“お買い物感覚”のお客様もいます。
めちゃくちゃ分かりやすく例えると、
「みんなが、明日は台風だから山登りを中止しようというけど、絶対に行きたい。だから、明日の天気は晴れると言ってくれ!」
みたいな。
こういう方に、「気象庁も明日の台風に対して注意を呼び掛けていますし、もし雨の止む時間があっても、山登りは危ないのではありませんか」と答えても、晴れると言うまで納得してもらえないことがあります。
こうなると、何の為にお金を払ってまで占いを聞きにきているのかわからなくなってしまいますし、占う側も本当の事を言えなくなってしまい、役目を果たす事ができません。
この例えはさすがに大袈裟ですが、実は、占い師が本当の事を言えなくなってしまう瞬間はまぁまぁあるように感じます。
対面鑑定の良いところは、その場に「気」が生まれる事で感覚を共有できるところです。
これは特別なチカラではなく、人間がコミュニケーションを取るにあたり、本能で持っている感性です。
占いを仕事にしている人は、この「気」の読み方に慣れています。
なので、本当に言わなくてはいけないことを伝えようとしても、「拒絶の気」を感じたり、「理解する気」・「聞く気」が無かったりすると、わざわざそんな「気」を出されてまで「話す気」がなくなってしまいます。
残念な事に、占い師は当たるとか外れるとか評価されたとしても、“言わないこと”に対しては評価されようがありません。
なので、占い師を「伝える気にならない」状態にしてしまうのは、本当に勿体ないです。
大抵の方は耳の痛い話もちゃんと聞いて、前を向こうとしてくれます。
こちらも嫌われる覚悟で話さなくてはいけない時もあります。
せっかく対面鑑定に来られるのであれば、占い師から何かをもらいに来るのではなく、何かを聞き出す気持ちで来られると、より良い鑑定が受けられると思います。