憑いてますよ~って(怒)
「あなた、憑いてますよ~」って、言う必要あります?
それも、「大丈夫、気にしなくても」って、“はぁぁぁぁっ???”
なら言うなよ!って。
占いの館には「霊能者」もいます。
私の中で、本当に(霊的なモノが)視えている人は、お客さんと辻褄のあった、とても現実的な話ができていると思うのですが、「何かなぁ……」と思う霊能者(霊視します)さんは、やたら、あそこに行くべき、ここに行くべき、何するべきって言うくせに、たとえ話は有名人の噂話、憑いてる霊は基本江戸時代に死んだ人、前世は貴族のお姫様、ユーチューブで成功するとか、社長になるとか、金持ちになれるとか、そんなトークが繰り広げられていきます。
盗み聞きしている訳ではないんですよ、聞こえてしまうだけで(笑)ある意味、それを聞かされているお客さんの反応の方が冷静で興味深かったりします。
私は霊的なモノを見た事はありません!でも、横で金縛りにあっている人を凝視した事もあるし、霊障を受けてエラい事になっている人に唖然とした事もあるし、誰もいないのに耳元で声かけられたり、そこに居たはずの人がいなかったり、ありえないところにいる猫とずっと目が合ってたり……
“うらめしや~”的なモノ以外は見たり聞いたりボチボチありますが、怖い目には合っていません。
ただ、そうなったのも、若い時に「憑いてる」と言われた事が多かったのも原因かもしれません。
一番の「憑いてる」シーズンは本業で稼げなかった時にやっていた水商売時代。どの店にも必ず無駄に霊感の強いホステスっているうえ、お客さんにもやたら自分の霊感を自慢する人も混じり、店に霊が多くいる方が水商売は繁盛するみたいなジンクスも加わって、ちょっと老舗の店になると、当たり前に店のボーイが体験した怪談話みたいなのもあったりします。(大抵カウンター席の端にはオバケの指定席です)
私はそういうのに無縁だったので、元気で良く飲むキャラで働いていたのに、ある時から、たいして仲良くないホステスさんから挨拶代わりに「今日も憑いているねぇ」って言われるようになり、お客さんからも「連れてるよ」って言われるようになりました。
そんな事言われたら怖くなるし、ちょっと疲れてたりすると、憑いてるせいなんじゃないか?ってなるし、「憑いてる」って言ってくるくせに、「丑三つ時は家に帰るな」とか、酒と塩を撒いてとか、面倒なコトは言うくせに、絶対払ってはくれないし、結果的にどんどん自分の気持ちがおかしくなります。
もうこうなると、見えないモノや信用していない人にとやかく言われて気にする事自体を排除するしかありません。
憑いてる憑いてない関係なく、変なモノが憑けないようになるしかない!と。
変なところに行かない、変な人に会わない、変な気がする事柄には心を許さない、という【原因を作らない】心構えに変えたところ、ホステスも卒業できました、向いてなかったみたいです(笑)
話はそれましたが、こんな経験から「憑いてます!」って言いたい人も、言われたい人も、【それ絶対ダメ!】です。
言われたい人はもう怖い目に合ってください。
憑いてます!って言う人は仕事やパフォーマンスで仕方ないとしても、本当の意味で、言いっぱなしにしないでください。
ちなみに、過去一番、いい加減にしてくれ!と思った“憑いてる”は、太平洋戦争で亡くなった兵士が、日本に残したフィアンセに似てるから懐かしくて憑いてるって奴。
これは後日、この兵士憑いてる話をしたところ、そこにいた霊感強めの後輩が「実はこの前(私の)引っ越しの手伝いをした時、窓の外からそんな男性が見ていて、でも怖がらせちゃいけないから言えませんでした…」って。
そうそう「怖がらせたらいけないから言えない」が人として正解です!