私にとってのタロット

私の鑑定は、誕生日と観相、いわゆる命術と相術を使ったモノで、条件が揃わないとタロットカードのような【卜術】は使用しません。

その条件というのは、相手の「今」の気持ちや状況を知りたい、とか、何も話したくないけど私の頭の中にある人の事を知りたい、といった、他人軸の事を知りたいと言われた場合です。

こう言っては何ですが、私にとっての卜術は、出た時のモノの印象を話せば良いだけなので、命術や相術を使うよりはるかに楽。
普段の鑑定が“論文”だとしたら、卜術は“絵本”。タロットは特にその要素が強いです。

全く頭を使わなくて良いので、ある意味「タロット」を希望されるお客さんは、私にとってコスパは良いです。
その上、タロットが勝手にそう言ってるだけで、私のせいではないですよ、とはじめからお伝えしてタロットの鑑定をしているから気楽なモノです。

ただあくまでも、命術や相術で答えがでない内容に限りますし、最悪、タロットを使わないと納得できなくなってしまっているジプシーさん向けにしか使いません。その理由は私がタロットを信用していないから。

自分でいうのも何ですが、私、タロット得意です笑
でも、あくまでもタロットは私にとって「他人」なので、責任が持てません。ただのタロット使いとして上手に使えるだけで、私はタロットではないので、信用できないんです。（例えると調教師と動物みたいな温度？）

基本的にその場の空気でカードが変わり、その場の空気で読み方も変化するので、リアルな気が無いと核心に触れてこないし、逆にその場にいる人の気が強すぎると、それに影響されたカードが出てくるので、私がその場を一番疑ってかからないと、流されても気付けないよくいるアゲ鑑定のインチキ占い師のレベルになってしまいます。

ちなみに、タロットじゃないと信用しないお客さんに当たってしまった場合、私はたぶん、自分がそういう気を出して、命術や相術で出ている結果と同じようなカードを出す自信があります。
ね、信用できないでしょ。

占い師って、結構自分で自分を無意識に操縦しちゃっている人多いです。特にタロットはそれが簡単に出来てしまうので、やってる本人も受けてるお客さんも、そういう事に気付かず話の流れで納得している事が多いです。

卜術は本当に不思議と当たります。ただし、それを扱う人が本当に卜術を扱うに値する能力をもっているかどうか？次第。
そういう意味で「占いに来ている」状態で、タロットの結果が自分にとってポジティブな方が“不自然”と思った方が正解ですよ。