1級船舶免許持ってます(笑)
私、一級船舶免許持ってます。
車の免許も無いのになぜかというと、釣りタレみたいな事をしていたから(笑)
全く釣り経験が無いのに、ひょんな事からプレジャーボートでの釣り記事のモデルに誘ってもらい、餌もつけられないレベルで参加したのが全ての切っ掛け。
ビギナーズラックで何か良い魚を釣って(何かは忘れた)一発でスイッチが入りました。
次に誘ってもらった時は、ゴカイは自分でつける!かかった魚は自分で外す!人に迷惑はかけない!と張り切り、そこからしばらく、ただで釣りをさせてもらうモデル生活が始まりました。
そうこうしているうちに何となく釣りの事も分かるようになり、ある時ボート釣りで66センチのアマダイを釣って、船舶免許を取ると決めました。
そうなると自分で操船して釣り初心者を連れて行きたくなる。
その頃には、(当時は女は舐められるから実力がつかないと…という理由で)なかなかデビューさせてもらえなかった乗合船でも通用するようになり、船長の立場がどれだけ責任あるものかを実感するようになっていたので、釣りをしたければ操船しないという、結局乗合が楽!って結論になったのですが、そう本気で感じた本当の理由はある日の操船経験からでした。
もともと、事故が嫌で車の免許を持っていません。
海なら色んな意味で大丈夫だろう!って理由と、何か運転できるモノが欲しかったという車の免許なないコンプレックス(身分証明としてのゴールド原付はある)で、船舶免許取得後はマリーナのレンタルボートクラブに入り、釣りやウエイクボードを引っ張ったり、色々してました。
マリーナからのレンタルなので、基本的に保険加入しているし、海が荒れている時は出航できません。
いつも決まったマリーナから出航していたので、水深も地形も、釣れる魚の種類まで、取材として画にする為のある程度の経験はありました。
そんなある時、マリーナから「今日は出れなくないけど微妙だからキャンセルでも良いよ」といわれました。
その日は初めて釣りをするメンバーも多く、楽しみにしていたし、マリーナに着いた時にそんな状況になったので、キャンセルするという判断にはなりませんでした。
実際出航すると、やっぱり波は高く、釣りはできてもかなり難しい釣りな状態。乗合船ではこのくらいの揺れなら当たり前でも、プレジャーボートでは意味が違います。
ぶっちゃけ私も焦って、早めに戻る事にしました。
そして本当に怖かったのは帰路でした。
遠くにいつもの岸を見て、風や波から転覆しない角度で…
あまりの揺れに乗っているメンバーはちょっと楽しんでいる感じだったので、私もあえて意地悪で波がかかるように演出し、時にマジで怖いと思いながらも、それが伝わるといけないので必死でした。
そして一瞬やや霞が晴れてきた気がした時気付いたのです、目標にしていた岸が、他の離島だった事に。
あんまりテンパりすぎて、たぶんGPSをきちんと確認していなかったのかも知れません。
平和な海でしか操船した事が無いレジャー船長。ギリ出航できるような天候でもこんなに恐ろしい経験をするとは…
その後、ちゃんと方向を戻し、何事もなかったかのように帰港しましたが、それからは海の怖さ、操船の怖さを覚えてしまい、また運転ビビりのレベルを上げる事になりました。
当時の4級船舶が2級船舶になり、今は1級船舶を持っています。
免許の更新でももちろん、実際にボート事故が起きると、なぜその想像が出来なかったのか?と悲しくなります。
経験が無いから想像できない、でも本当に経験してしまったら、その時はもう手遅れ。
ちょっとの経験からの気付き、残念ながら起きてしまった事故から学ぶという想像、これができない人が起こす乗り物事故が絶えない事は残念だと思います。