視える人には見える展・零

渋谷の古民家?でも開催されていた「視える人には見える展」、日本橋でやっていた【零】にも行ってきました。

私は全くオバケが見えません!
正確には、お化けのようなモノをみた事が一度もありませんが、リアルに見えていて気にしていなかったり、急に耳元で話しかけられたり、後から考えると「あれ?」と思うような事はちょいちょいあるので、そういった存在は普通にあると思っているし、自分から荒らしに行かなければ気にする存在ではない、という認識でいます。

それでもやっぱりオバケってどんな風に視えるのか?というのは気になります。
なので、この「視える人には見える展」に行くのですが、やっぱり驚くほど「視える感じ」を味わう事はできません笑

前に渋谷の古民家に行った時は、開催最終日の最後の枠で入ったので、色々な展示よりも、そこにギュウギュウにつまっている人の方が気になってしまって、展示をゆっくり見る事もできず、そそくさと帰宅したのですが、今回は会場も広く、導線もしっかりしていたので、想像以上に居心地も良く、ちょっとゆっくりできました。

で、全くオバケを見た事がない私の率直な感想。

基本的に色々な場所で撮影された写真パネルが飾ってあって、そこに写っている(視える人には見えている)心霊?を解説しているのですが、私はその写真を見ても全く“心霊ピント”が合う事はありませんでした。
逆に、構えず視界の端っこでパネルを見た時の方がオバケの場所が当たってたような気もするので、私にとっては「視ようとしたら見えない展」になっていました。

ただこの展示では、いかにも心霊現象が起きそうなところでの薄暗い写真だけでなく、普通の街中での写真の方がたくさん展示されていて、そっちに関しては、私が日頃何となく感じる「普通に見えていても違和感ないよね」というものが数多く紹介されていて、やっぱり見えない私が感じていた世界はあるんだな、と実感できたのが予想外の発見でした。

多分、世の中の多くの人がオバケを見る能力を持ってないと思うのですが、偶然見えてしまった“普通の人”を見た事はあると思うんです。
ただ、普通過ぎて違和感がなかったから何とも思わなかっただけで、その人が普通とちょっと違っていたら「アレ?」となって振り返るけど、その人が見当たらなかったら「気のせいか」で終わってしまう。
このレベルって相当あると思います。
下手したら、ドッペルゲンガーや生霊、タイムリープやパラレルワールドもこの類で見えていておかしくないし。

これは私の経験からの考察でしかありませんが、実際後から「アレ?」って気付く事って、その時不思議と違和感を覚えていない事ばかりです。
よく考えたらそんなはずないのに、その瞬間は何となく受け入れている、意識はあるけどちょっとボーっとしている時に、無いはずのモノがリアルに見えちゃうスイッチみたいなのは人間誰しも持っているのではないかと…

そんな事をこの「視える人には見える展」で感じる事ができました。