あって楽しいけど持って辛いのが「欲」
“暦を使う鑑定”を生業にしていると、まず「自分」で色々な運勢実験をしてみたりします。
私の場合、自分の過去の出来事と、その時の運勢を照らし合わせると、模範解答のように“まんまとやっちまっている人”だったおかげで、様々な失敗や成功に対してのケーススタディーを身につける事ができたように感じます。
ただ、そこまで色々あると、ある程度打たれ強くなる思考回路や、自己防衛本能もつくので、大した事には惑わされなくなるし、その状態で宿命や運勢なんて世界にどっぶり浸かっていると、自分自身にこの先どういう事が起きやすいかという漠然なテーマも分かって、今後を決める為、よほどの勢いがある時以外は、地味で穏やかな生活を心がけるようにしてしまいます。
ただ、これはあくまでも日々の生活に余計な欲を持たず、周りの人にも欲を持たないから穏やかなだけで、本来、「ああなりたい、こうなりたい」って欲に燃えている方が、人生は楽しいですよね。
あれが食べたいな、あそこに行きたいな、みたいな事は、良いタイミングで行動さえできれば叶うので、日々の充実には持っていた方が楽しくなれる欲です。
あの人とお付き合いしたい、もっと親密になりたい、といった欲は、相手と自分のバランスを考えないといけないので、欲を持った方が相手に合わせる努力をし、我慢さえできれば手に入る欲です。(そこまで努力してまで欲しいモノではなかったなんて場合もあります)
仕事の欲は、自分の実力だけでなく、環境や状況の影響に人間関係が重なるので、その状況と自分の可能性を冷静に天秤にかけてみた結果、解決の方法が見つかるかどうか…
まぁまぁシビアな結果も出やすいですが、そのシビアがあるから次の希望が見える場合もあるので、冷静に、客観的に考える事さえできれば、その先の未来は明るくなりやすいと思います。
大抵の欲は、冷静に考える事ができれば結論がでると確信しているのですが、唯一、これだけは占いの世界じゃないな…と思う欲があります。
それが、「何かをうまくなりたい欲」
もちろん、向き不向きはありますが、特にスポーツや体を動かす事に関しては、もうやるしかない、自分で気づくしかない、頭と体に叩き込むしかないですよね。
頑張るしかない、明日できるようになるかも知れないと思って行動し続ける。
誰に教わるかは占えますが、戦うのは自分次第。
日々、自分の人生、天気予報をみるように安全に歩んでいるうちに、すっかり、こういう頑張る意欲を持つ事を忘れていたことに気付いた今日この頃です。