パワースポットにハマってた時の話
今でこそ「そんなモノに騙されるな!」と方々で話していますが、私もガッチリそんな「オカルト」にハマった時代があります。
その中でも特にパワースポットに関しては「欲」さえあれば行く事ができるので、一時、躍起になって行っていました。
その時も、当時私の好奇心に付き合ってくれる子を捕まえて、車が無くても行けるパワースポットに1泊旅行に行きました。
前日の雪が物凄く積もっていて、それは神秘的な景色だったのですが、あまりに積もりすぎて、観光客もほとんどいなく、移動するにも限界を感じていたところ、誰もいない山道で、1人の“おじさん”が声をかけてくれて、この雪で(観光の)お客さんもいないからと、その日と翌日、無料で色々な所を案内してくれることになりました。
絶対行けないと思っていたところを案内してくれたり、ガイドブックに載っていないようなパワースポットを教えてくれたり、本当にラッキーだったし、良くもしてもらって、旅が終わった後、「あのおじさん、はじめ実在しない人かと思ったよね~」なんて、ありがちなオカルト設定で盛り上がったりもしました。(自慢じゃないけどこういうの多いタイプ(笑))
で、後日、お礼も兼ねて、友人数人で今度はそのおじさんにちゃんとお金を払って、しっかりガイドしてもらう事にしました。
2回目だったのもあってか、そのおじさんのトークは確かに調子に乗っていました…
初回の雪の日はある程度“距離感”があった上で、私も水商売が長かったので、セクハラまがいのオヤジトークも適当に流せる程度でしたが、2回目は、そういうのに嫌な態度をしっかりする友人もいた為、私がおじさんに「嫌って言ってるでしょ!シツコイ!」と説教するレベルでした。
それでも、結構色々なところを回ってもらって、しっかりコキ使って、その旅は満足いくモノになりましたが、しばらく経ち、ニュースで…
「女性観光客に案内すると言い、体に触る等といったセクハラ行為をする男性が逮捕されました」
と、私たちが声をかけられた一帯に「案内をすると言って声をかけてくる人に注意」という看板が立てられているシーンが映し出されていました。
確かに若い普通の女の子では、あのコミュニケーション(一緒に写真を撮る時に肩に手を回すなど)はセクハラだな…と思いながら、“悪い人じゃないんだけどね…”と時代の変化についていけない、ただこの土地が好きなだけの子供オヤジの末路に寂しさを覚えたのを…
なぜか急に思いだしました(笑)