悪意がないという悪魔達…
私は鑑定でよく、「悪意がないから仕方ない」という表現を使います。
悪意があるとは、「そのことを、知っている・理解していて行った状態」。
これに対して、「そのことについて、知らない・理解していないまま行った状態」を善意と言います。(あ、正確な意味は調べてくださいね)
どんな場面で使うかというと、
相談者:「彼女がいるのに他の女性と2人で飲みに行くのは浮気行為としか思えない!」
私:「彼のその行動をあなたは裏切りと感じるかも知れないが、彼に悪意はないので、浮気と思われるなんて思っていないよ」
といった感じです。
例えば、彼は会社の後輩に仕事の相談を持ち掛けられて、2人で飲みに行ったとします。
そしてそれを彼女に伝える必要もないと思ったので、すっかりその事を忘れていたのですが、後日、何等かの形で、彼女がそれを知ったとします。
で、「彼からそんな話は聞いていない、女性と2人で飲みに行った、それを言わないという事は下心があったからだ!」という彼女の中の“正論”が問題を作り上げてしまう…
まぁ、よくある話です。
このくらいはただの誤解なので、お互いのコミュニケーションでどうにか解決できるレベルですが、問題になるのは、ある一定数存在する、全く(一般的な)常識が通用しない、独特の考え方をしている人との付き合い方です。
実際鑑定をしていると、そういった常識が通用しない異性との関係で相談に来られる方の割合がとても多いです。
その時に一番使う言葉が
「悪意がないから仕方ない」です。
一般的に、やってはいけない事として「犯罪」や「不貞行為」に対してのルール(法律)が定められ、幼いころからその教育を受けているので、ほとんどの人が違和感なく、やってはいけない事を理解はしています。
しかし、現実として犯罪や不貞行為はなくなりません。
そこには様々な理由があり、同情してしまうものもありますが、安易すぎてビックリ、想像するのもゾッとするような理由で「悪意なく」人を傷つける人が、残念ながらどの時代にも一定数存在します。
こういった「悪意のない人」が、一般社会に一定数いるのは事実で、そんな人に常識を求め、「悪意無く」傷つけられている人は大変多いのが現状です。
当たり前に教わってきた常識が、本当にその人にとっても常識なのかどうか、この部分から相手を解読する事ができれば、無駄に傷つかなくて済むかも知れませんよ。