指差しは失礼と教わったはず…
最近ちょっと気にしている事があります。
数か月前に、友人が、「何もしていないのに、(共通の知り合いで目上に当たる人から)私は指をさされるのが好きではありません、と宣言された」と言ってきました。
確かにその友人はマイペースで、テンションが高くなるとちょっと調子に乗ってしまうタイプだったので、私は「指さしてきそうなタイプだと思われて、先に宣言されたのでは?」と答えたのですが、その後、その友人と複数の立場の人が混じっている場面での会話を意識して見ていたら、確かにちょいちょい、人に向かって指をさしていました。
そう、その友人に指さし癖があることに、私も全然気付いていなかったのです。
テレビを観ていても、様々な人が出演者に当たり前のように指をさしていて、それを全く不自然に感じない。
もちろん、分析すれば目上の人が目下に対して指をさしているのですが、それがあまりに当たり前になって、結果的に、目下の人間も当たり前のように目上の人に対して、指をさしているのに違和感を覚えなくなっていたのです。
この「指さし問題」を意識するようになってから、バラエティー番組での指さし量のハンパなさに、ちょっとビックリさせられるようになりました。
昔はそれを注意する人が沢山いて、私も当たり前に人を指ささないようにしていましたが、今ふと良く観察してみると、人が他人に対して指さしている事に対して、かなり鈍感になっていたのですね。
仲の良いメンバーで騒いでいる時に「そーそれ!」っと、同意を示すのに(発言者に向かって)指をさすような、ポジティブな場面での指さしが殆どだったせいかもしれませんが、この“指さし”の意味をちゃんと理解せずに「癖」になってしまうと、大切な人から、礼儀知らずと思われてしまいます。
間違った日本語でも、使う人が多くなると、それも正しい意味として辞書に載るようです。
言葉は進化していきますが、こういった「動作」が与える印象はそう簡単に変わりません。
人のフリ見て…ではありませんが、私も改めて「指さし」についての無意識に注意をしようと思っている今日この頃です(^_^;)